まず、木材にかかっている力を考えます。
水平方向の力は、
・水から受ける圧力
のみとなりますが、これは明らかに左右で打ち消します。
鉛直方向の力は、
・地球から下向きに受ける重力
・水から上向きに受ける圧力(浮力)
・空気から下向きに受ける圧力
となります。このうち、空気から受ける圧力(気圧)は水から受ける圧力(水圧)に対してかなり小さいので、有効桁数2桁の場合誤差の範囲に収まってしまいますので、無視します。
従って、
・地球から下向きに受ける重力
・水から上向きに受ける圧力(浮力)
この二つの力が釣り合っているとして方程式を立てれば良いです。
重力加速度を
![g[\rm{m/s^2}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?g[\rm{m/s^2}])
とすると、
重力の大きさ
![F[\mathrm{N}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?F[\mathrm{N}])
は(質量)×(重力加速度) となりますが、この問題の場合(質量) = (体積)×(密度) として質量を求める必要があるので
となります。
次に、水から上向きに受ける圧力

の大きさを考えます。
(アルキメデスの原理を用いて一気に導出しても良いですが、ここでは論理的に浮力の大きさを導いてみます。)
まず、ある地点における流体中の「圧力」とは、そもそも「その地点より上にのしかかっている物体からかかる力を単位面積で割ったもの」でしたよね。
(高度0mの地点と山の上では、山の高さの分だけ高度0mの地点の方がより多く空気がのしかかっているため気圧が高いという話を聞いたことがあるかと思います。)
ここで、一旦、木材がない状態を仮定します。
水面から深さ
![d[\rm{m}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?d[\rm{m}])
地点における、面積
![S[\rm{m^2}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?S[\rm{m^2}])
で水面に平行な面Aにかかる圧力を考えます(水の密度を
![\rho[\rm{kg/m^3}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?\rho[\rm{kg/m^3}])
とします)。
面Aの上に存在する水の体積
![V[\rm{m^3}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?V[\rm{m^3}])
は、
![V=dS[\rm{m^3}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?V=dS[\rm{m^3}])
と表されます。
この体積
![V[\rm{m^3}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?V[\rm{m^3}])
の水が面Aに与える力は、(力) = (質量)×(重力加速度) 及び (質量) = (体積)×(密度) より
![\rho V g[\rm{N}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?\rho V g[\rm{N}])
となります。
また、この面Aには下からも同じように力がかかっていますが、上からの力と下からの力は釣り合っているので、下から受けている力の大きさも
![\rho V
g[\rm{N}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?\rho V g[\rm{N}])
となります。
ここで、面Aより上の部分をごっそり別の物体Xに入れ替えたとします。
その物体が水から上向きに受ける力の大きさは上記より
![\rho V
g[\rm{N}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?\rho V g[\rm{N}])
です。
ところで、
![V[\rm{m^3}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?V[\rm{m^3}])
とは、面Aの上の部分の体積、すなわち物体Xの体積そのものとなります。
ここから、「ある物体を流体中に入れたときに物体が受ける浮力は、(流体の密度) × (物体が流体を押しのけた体積) × (重力加速度) 」という法則が導かれます。
以上より、木材の水面から上に出る体積を
![V[\rm{m^3}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?V[\rm{m^3}])
と置くと、木材が水を押しのけている体積は
![1.0 \times 10^{-3}-V[\rm{m^3}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?1.0 \times 10^{-3}-V[\rm{m^3}])
となるので、木材が水から上向きに受ける圧力

は
となります。

より
これを解くと
![V=4.0\times10^{-4}[\rm{m^3}]](http://111.68.174.149/cgi-bin/test/m.cgi?V=4.0\times10^{-4}[\rm{m^3}])
(答)
が導かれます。
>imai927さん
この問題では単位が

及び

しか出てきていないので別に「沢山」と言えるほどではないかと思います。
高校物理では、単位の変換が面倒なためこれらの単位を

や

に直すこともほぼないでしょう(

は物質量や比熱などで全く用いないこともないですが…。)
また、有効桁数は意識したほうが良いと思います、念のため。
1拍手 |
2010-07-04 16:15:41